蝸牛の庵

好きなこと、好きなだけ

f(x)のこと


さっそく推しのことをガンガン書き殴っていく。そのためのブログである。とかく好きなものについて偉そうに論ずるのは最高に楽しい。

 

 

はじまりはピノキオだった。


時は第2次韓流ブーム、私は少女時代に爆ハマりし、友達と夢中になって彼女たちのケツを追っかけていた。
スヨンとはすなわち人生だったし、ユナ以上の美人はいないと本気で思っていたし、ユリとソヒョンの見分けも正答率100%だった。
友達のほうは写真入りグッズを手作りしてカバンにつける、TimeMachineの歌詞が書かれたカイロを冷えきっても大切にポケットに入れているなど痛いタイプのヲタクだったが、精神的には負けず劣らずだった自負がある。
レコードならすり切れるほど見たGENIEのMVでも、ランプをこするイケメンくんには目もくれずスヨンばかり目で追っていた。 そのイケメンくんとその仲間たちにどハマりするのは数年後のことである。


完全にどうかしている状態だった。今そうであるのと同じように。
どうかしなくても彼女達は私のような芋臭い中学生女子を虜にするに充分な魅力を持っていると今でも思うのだが。

 


その好きの暴走で見ていた、ミューバンだったかエムカだったか、とにかく韓国ヲタには馴染みの音楽番組で、何やらキラキラした女子が歌い踊っていた。


フックのあるメロディーラインはK-POP全般の特徴だが、その中でも他のグループとはひと味違うサウンド。
売れるアイドルは美人の粒揃い、という風潮のなか、明らかにカラーのバラバラな女の子たちがバラバラな衣装を着て踊り、果ては何やら男の子みたいなのが出てきて英語でラップをしている。


あれ、いや、てかめっちゃ可愛いやん。


しかも少女時代でも推しトップスリーだったジェシカ様の実妹がいるらしいではないか。
彦一よろしく、要チェックやで!と勇んでパソコンでBIGLOBEの検索窓に『f(x)』と打ち込む。
が、当たり前だが株式のFX取引のことばかりがサーチに引っかかり全く彼女たちに辿り着けない。
『f(x) 韓国』『f(x) K-POP』などの試行錯誤の末ようやくf(x)のプロフィールを紹介する個人ブログにたどり着いた。あのときのブロガーさんは元気だろうか。私が助けていただいた鶴です。

 

ビクトリア、アンバー、ルナ、ソルリ、クリスタル。
少女時代9人を覚えた私にとってはキャラ立ちした5人を覚えることなど容易かった。しかも多国籍グループである。


中学生のやわらか頭にはしっかりと5人の情報が刻み込まれ、気づいた時にはズブズブのえぷペンが錬成されていた。


MVとファンブログをブックマークし毎日チェックした。 パソコンの自分用フォルダは彼女達の画像で膨らんだ。あのときのhot summerソルリの可愛さといったら私の語彙が広辞苑ほどあっても言い尽くせない。

 


それからアルバムが毎夏1枚ずつ。


Electric shockは特に目立つヒット曲だったし、Rum Pum Pum Pumでは生えもしない智歯が疼いた。バラエティや演技などの活動も光った。
弟グループEXOがバカ売れしたり、打って出た日本デビューが一度うやむやになったり、ワンマンがなかなか決まらなかったり、いつまでもファンクラブが発足せずファンたちが名前をくれと主張したりもした。
ビク姉様のスケジュール管理がガバガバだったり、アンバーがささやかな失言をしたり、ソルリが脂肪吸引したり、ソルリが熱愛報道を認めたり、ソルリが態度の悪さで叩かれたこともあった。


でも彼女たちはずっとキラキラしていた。
不遇ともいわれた環境のなか、彼女たちはいろんな色を見せてくれた。
だがその芯にあるものは頑としてブレなかった。


私たちがf(x)、夏はf(x)のもの。


2014年のRED LIGHT。
ティーザー画像はどれを取っても芸術作品であったし、MVも楽曲もパフォーマンスも見事だった。
Milkのステージも、all nightも最高だった。
少し照れくさそうに、でも誇らしげに頬を寄せ合うマンネラインに目を奪われた。
百合女子をこじらせていた私だったがこのときばかりは諸手を挙げて神を拝んだ。この美に性別なんて下等なもんを持ち出したらあかん、ここは天界や。


all night stage▷ https://youtu.be/f-y1zblEl54


輝かしいREDLIGHTの活動は、ソルリの体調不良による活動休止で幕を下ろした。

 

そして2015年。
EXOから一人抜け、二人抜け、三人抜け。私がアイドル処女を捧げた少女時代からジェシカ様が抜け。
SMTOWNの雲行きは怪しくなっていた。
SHINeeとf(x)は大丈夫。
自分たちに言い聞かせるようなファンたちの書き込みが目立った。


なんとなく、嫌な空気は漂っていた。 でも誰もがそれに気付かないふりをしていた。

 

 

ソルリの脱退が正式に発表されたのは夏だった。

 


f(x)の魅力は、ポップなメロディとキュートなビジュアルの後味に心にざらりと残る不思議な『危うさ』だと私は思っている。
そしてその危うさは、ソルリによってはじめて完成する。


ソルリはいっとう危うく魅力的な少女だった。
欠けたところがあるのに、それすらも武器にするのが上手な女の子。 タネも仕掛けも見え見えなのに、騙されてあげよう、という気にさせられる。


詰めが甘いのに、その甘さが甘美なのだ。


彼女が抜けた後、残された詰めの甘くない4人は詰めの甘くない新曲を出した。
4Walls。
わざわざ含められた4という数字の意味はまだ考えないでおく。

 


あれから1年半。初の単独ライブツアーが決定したり、初の日本オリジナルシングルをリリースしたり、それぞれがソロ活動をしたり、4人体制のf(x)の活動は上々である。


危うさを失ったf(x)に隙はない。 でも、
DIMENSION4でソルリのパートを歌うクリスタルや、ダンスで穴を埋めるKLAVくんを見るとどうしても違和感がある。 KLAVくんが箱を被った男であることは抜きにしても。


そしてこの違和感をこれまでの危うさと意図的に混同させることで、私は変わらずf(x)を応援しているのだ。
きっとその違和感がなくなったころに私は4人のf(x)を完成形として愛せるのだろう。
All mineに、5人だった頃とは違うf(x)の今を見たように思う。


All mine▷ https://youtu.be/Z0S3knWIdrY


ちなみに危うい少女だったソルリは今やインスタで乳首を見せるただの危ない女である。アンタ可愛いんだからしゃんとしてなさいと思う私の中のオバハンの代わりに誰か、彼女に一喝してくれると助かる。

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